コンサルに必要なチカラ
ある講義での話。コンサルタントに必要なチカラは何だろうという話になり、私は「問題発見力」と「伝達力」と答えた。
世の中、いろんなチカラがあるが、今の私に一番フィットしているのが、この二つのチカラだ。
まず、「問題発見力」。課題や問題がどこにあるのかを指摘できるチカラのことだ。実は、課題を解決するチカラより、どこに問題があるのかを探し出す方が能力が必要ではないだろうか?通り一遍の表面的な問題は誰でも指摘できることがあるが、本当の問題、経営者が心の奥底で思っているが口に出せない問題点をつくことができれば、ある意味、コンサルテーションの8割方はすんでいるのかもしれない。もちろん、解決するための具体的な処方は必要だが、それはコンサル個人のチカラだけではなく、周りに助けをもとめればいいこと。でも、本当の問題点を指摘するには経験と努力が必要なんだと思う。
次は「伝達力」。コミュニケーション力というともっと広い概念であるので、ここはあえて伝達力と規定した。つまり、伝える能力と言うことだ。能力と言っても、実はテクニックに近いものとも言える。例えば、箇条書きにするとか、ナンバーリングするとかである。伝達内容に問わず、相手に理解してもらいやすいように伝える能力は簡単なようで実は奥が深い。